公益社団法人 全国助産師教育協議会

助産師を目指す方へ

助産師になりたい方へ

助産師になるにはどうしたらよいですか?

助産師国家試験受験資格を得るためには、看護師国家試験受験資格取得後、保健師助産師看護師法によって、1年以上必要な学科を修めることが必要と定められています。助産師になるには様々な教育課程があり、2年間で学ぶ大学院、1年間で学ぶ専攻科、大学別科、専修学校などがあります。大学4年間の中で助産コースを選択して(選抜制5~10名程度)助産師の資格を取得することもできます。

 

どんな実習をするのですか?

助産師学生は、病院や助産所で妊娠期から分娩期、産褥期、そして新生児期の実習を行います。妊娠期では、妊婦健診や保健指導を行います。分娩介助実習では、分娩期にある産婦やその家族のケアを行い、分娩後の母子の実習も行います。学校によって、実習内容や期間が異なりますが、病院や助産所以外に、家庭訪問や小中学校での思春期教育、また不妊や更年期にある方へのケアなど、女性のライフサイクル全般に関わる実習を行っている学校もあります。

 

助産師はどんなところで働いていますか?

病院や診療所、また助産所で働く助産師が多いです。助産師には開業権があるので、助産所を開業している助産師もいます。また、家庭訪問(新生児訪問など)をしたり、保健センターなど様々なところで働いています。

 

 

メッセージ

 

卒業生からのメッセージ

令和7年度

令和6年度

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助産師からのメッセージ

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令和4年

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平成29年度

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平成25年度

平成23年度

 


佐治 美明さん(社会福祉法人恩賜財団兵庫県済生会病院勤務)
(2024年度 神戸市看護大学博士前期課程助産学実践コース 修了)

 私は幼い頃から母が助産師として働く姿を見ていたので、保育園の頃から助産師を目指していました。助産師になるにあたり様々な選択肢がある中で、私は、周産期はもちろんウィメンズヘルスについてもより深く広く学びができる大学院を選択しました。
 大学院では様々な実習や授業があり大変でしたが、同期や先生方、指導者様、受け持たせていただいた対象者の方々に支えられ乗り越えることができました。大学院生活では特に、助産院で妊娠期から産後1年まで継続ケアをさせていただいたことが印象深く、私の助産師人生の基礎となる学びを得られたと実感しています。
 私は現在、地域周産期母子医療センターで勤務しています。まだまだ未熟な自分ではありますが、日々関わらせていただく母子やご家族に感謝の気持ちを忘れずに、1人でも多くの女性が幸せな出産と育児ができることを目指して、それをサポートするために自立し自律した助産師となれるよう頑張りたいと思っています。
 助産師を志している皆さん、一緒に頑張りましょう!

 


福田 花梨さん(地方独立行政法人東京都立病院機構 東京都立墨東病院勤務)
(令和5年度 帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科 卒業)

 私は幼少期から赤ちゃんが好きで、赤ちゃんに関わる仕事に就きたいと考えていました。母が看護師だったことも影響し、医療職が身近な存在にあり、助産師を目指すようになりました。大学では講義や課題、実習で忙しい日々を送りましたが、同期と支え合い、先生方のご指導のもと、充実した日々を過ごしました。4年生での分娩介助実習は緊張の毎日でしたが、学生という立場でお産を介助させていただき、命の誕生に立ち会えたことは、貴重な時間でした。臨床で実際に経験したことは新たな発見が多く、とても刺激的でした。
 現在は総合周産期医療センターの産科・婦人科・内科の混合病棟で勤務しています。さまざまなリスクを抱える母子を受け入れている病院で、多くの経験を積むことができると考えて選びました。まだ1年目の未熟な助産師ですが、先輩方とともに、さまざまなライフステージの患者様へのケアは楽しく、学びの日々です。責任が大きく緊張の毎日でもあるため、この職業を選んだことが正解だったのか悩むこともありますが、患者様の人生の大切な瞬間に立ち会い、寄り添うことができる素敵な職業だと思います。患者様に信頼していただける助産師になれるよう、努力していきたいと思います。一緒に素敵な助産師を目指して、頑張りましょう!

 


 

勝岡 七海さん(昭和大学横浜市北部病院勤務  2025年4月より昭和医科大学 横浜市北部病院へ病院名変更)
(令和5年度 帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科 卒業)

 私は赤ちゃんや子どもと関わる事が好きで、好きを活かせる仕事に就きたいと考えていました。高校生の時に「コウノドリ」というドラマをみて、妊産褥婦様やご家族に寄り添い、一人一人異なる妊娠・出産・育児に向き合う職業があると知り、助産師を目指すようになりました。大学は4年制を選択し、選抜試験を経て助産師課程で学びました。自身で選んだ道ではありましたが、学内での講義や実習、国家試験等、4年間で看護師と助産師2つの国家資格を取得するための学習は辛いと感じることが多かったです。それでも乗り越えることが出来たのは、共に助産師を目指している仲間や寄り添ってくださる先生方がいたからだと思います。
 現在は大学病院で働いています。日々患者様と関わらせて頂き、力不足に感じる事が多く、自己研鑽の大切さを実感しています。まだまだ未熟者で、先輩方に教わっている立場ではありますが、助産師は素敵な専門職であり、妊産褥婦様・ご家族の笑顔や喜びはエネルギーの源になります。ご家族それぞれの貴重な瞬間に関わらせて頂けることに感謝し、これからも成長し続けたいと思います。命と向き合う職業であるため、学ばなければならない事が多く、困難さを感じる事や、時には乗り越えられないと感じて不安になる事があるかもしれませんが、今後助産師という素敵な職業を目指す皆様が活躍されることを心より願っております。


 

 

高垣 麿緒さん(鳥取県立中央病院看護局5階南病棟勤務)
(令和4年度 鳥取大学医学部看護学科 卒業)

 私が助産師という職業を知るきっかけとなったのは高校の性教育でした。その時の助産師が伝えてくれた生命の誕生の尊さ、「あなたはここにいるだけで奇跡」という言葉は今でも忘れられません。小さな頃から赤ちゃんや子どもが大好きで、将来は子どもと関われる職に”と漠然と考えていましたが、それからは助産師になりたい一心で、助産師過程のある大学を選び、受験しました。助産専攻は狭き門でしたが、私の気持ちに揺らぎはなく、むしろ助産師の役割を知れば知るほど、惹かれていく一方でした。看護と助産を並行しての学習や実習は大変に思うこともありましたが、高め合える友人と先生方に支えていただき、念願の助産師になることができました。
 現在、私は産婦人科混合病棟の産科チームの助産師として勤務しています。病院の特性上、ハイリスクな妊産褥婦も多く、日々緊張の連続ですが、貴重な経験からの学びも多く、携わらせていただける患者さんやご家族、指導してくださる先輩方に感謝の気持ちでいっぱいです。私自身まだまだ未熟ですが、きっかけをくれた助産師のように今度は私がたくさんの人にその生命の尊さを伝えていけるように学び続けたいと思っています。
 助産師はとても幅広い職業です。助産師への興味、なりたい気持ちをぜひ大切にして欲しいです。助産師を目指す皆様の今後の活躍を心より願っております。一緒に頑張りましょう。

 


 

鈴木 彩可さん(社会福祉法人恩賜財団母子愛育会総合母子保健センター愛育病院勤務)
(令和4年度 帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科 卒業)

 私は命の誕生という神秘的な瞬間であるお産に興味があり、小学生の時にお産に立ち会ったのをきっかけに助産師を目指すようになりました。助産師として1日でも早く経験を積むため、4年間で助産師の資格も取ることができる大学を選びました。学生時代は、課題や実習、国家試験の勉強等で大変なこともありましたが、助産師を目指す仲間とともに助け合い、先生方に支えて頂きながら充実した学生生活を送れました。
 現在は、総合周産期母子医療センターのNICUで働いています。NICUへの配属が決まった直後は就職先をお産の件数が多い病院で選んでいたこともあり、1年目からお産に携われないことを残念に感じました。しかし、今では母児を看る助産師としてNICUでのハイリスク児を看る経験が今後の財産になるのではないかと感じています。
 助産師としてはまだまだ経験も浅く、できることも少ないですがご家族に寄り添い、安心して頼ってもらえる助産師になれるよう今後も努力していきたいと思っています。助産師を目指して頑張っている皆さん、大変なことも多いと思いますが助産師になりたいという気持ちを忘れずに一緒に頑張っていきましょう!皆さんが助産師としてご活躍されることを心より祈っています。

 


 

 

古郡 明恵さん(青梅市立総合病院勤務)
(令和3年度 東京家政大学健康科学部看護学科 卒業)

 私が助産師という職業を知ったきっかけは、母の言葉でした。母は小学生だった私に「助産師さんが、あなたが産まれたときにお産を支えてくれた。ずっと忘れない。」「誰よりも頼りになる存在だった。」と教えてくれました。そこから助産師に興味を持ち、助産師になるための進路を決めました。 現在は、総合病院の産婦人科に勤務し妊婦健診やお産の介助、産後のケア・育児指導、新生児・NICU児のケア、産科・婦人科の患者さんのケア、ターミナルケアなど、幅広く看護・助産を行っています。 助産師になった現在、学生時代での学びを活かし日々学びを深めています。妊娠してから出産する最後の最後まで何が起きるかわかりません。もちろん、出産したあともケアや指導を行っていきます。嬉しいことも不安なことも、時には悲しいことも向き合います。だからこそ、助産師という職業があるのだと感じています。一人ひとりと関わるなかで、悩むことも多くあります。私は、その人がより良くなるために助産師としてどのようなケアができるだろうと常に考えながら関わることを大切にしています。そして、対象者のニーズに合ったケアが提供できたときはとても嬉しく思います。助産師を目指していくなかで、実習や講義、国家試験など挫けそうになるかもしれません。けれども、これだけは譲れないこと、自分の目指すべき助産師像を持っておくと心の支えになると思います。心より応援しています。私も信頼して貰える助産師になるため、臨床にて励んで行きたいと思います。

 


 

松田 愛さん(岩手県立大船渡病院勤務)
(令和3年度 岩手医科大学 看護学部 卒業)

 東日本大震災を経ていのちの意味を問うようになり、無力さを感じるとともに何か直接的に人の役に立ちたいという思いを抱くようになりました。数年後、妊娠・出産を経験し、そのときに出会った助産師に心身ともに支えられ寄り添ってもらったことが助産師を志す原点です。
 育児をしながら4年制大学で学び、看護師免許と助産師免許を取得しました。振り返れば先生方や友人、ママ友、家族などたくさんの応援があって歩んでこれたと思います。現在は地元である沿岸の県立病院に勤務しています。40歳でのスタートは体力的にも厳しく、知識や技術も未熟ですが、先輩方からのサポートや助言を頂きながら業務に励んでいます。いのちをかけて出産に臨むお母さんや生まれてくる赤ちゃん、さまざまな悩みや背景をもつ女性の一助となりたい一心です。
 あらゆる災害や感染症、戦争など想像もしなかったことが起きている今日、漠然とした不安を抱えている人は多いと思います。地域の人々が安心して健やかな生活を送り、新しい世代を育んでいくために、助産師の担う役割は大きいと考えます。皆さんもいのちと向き合う勇気と覚悟、そして愛をもって助産師としての一歩を踏み出してみませんか。

 


 

大城 桃子(IMSグループ医療法人社団明芳会 板橋中央病院勤務)
(令和3年度 広島国際大学助産学専攻科修了)

私は中学校の頃に助産師という職業を知り、元々医療関係の仕事に興味があったことや子供が好きということもあり、助産師を目指し始めました。そのため、助産学専攻科のある大学に進学し看護学を4年間、助産学を1年間学びました。特に助産師学生の1年間は実際に分娩介助を行う実習など学ぶことが多くあり、心が折れそうになることもありましたが、ずっと夢みていた助産師になるために先生方や同級生に助けられながら乗り越えることができました。
 現在は総合病院の産婦人科病棟で助産師として働いています。産科だけでなく婦人科の患者様のケアや、外来での妊婦健康診査なども就職1年目から行わせていただいています。覚えることも多くあり、日々緊張や学習の毎日ですが、女性の大切なライフイベントに立ち合えることができ、女性とその家族を支えていくことのできる素敵な職業だと思います。
 助産師という職業に興味を持ち、目指している皆さん、一緒に素敵な助産師になれるように頑張りましょう!

 


 

鈴木 恵美子(浜松医療センター勤務)
(令和3年度 島根県立大学大学院 修了)

  私は、大学在学時に子育て関連のボランティアに参加し、様々な親子と関わりました。その経験から家族支援への関心が高まり、妊娠・出産・子育ての支援を行う助産師という職業に強く惹かれ助産師を目指しました。
 現在勤務している病院は、地域周産期母子医療センターであり、ハイリスクな方が多く入院されます。日々、実践したケアを振り返り、助産ケアの難しさや責任の重さを痛感しています。
 その一方で、新たな生命が生まれた瞬間の産婦とご家族の笑顔や涙は言葉で表せないほどの感動があります。
 私は、大学院でCOVID-19蔓延下におけるバースレビューに関する研究を行いました。ご家族の立ち合いが制限される中、助産師の関わりにより産婦の出産の受け止め方が変わることを学びました。
 私は今、出産がその方の人生にとってかけがいのないものとなるように産婦との対話を大切にしています。産婦の思いに寄り添い、ともに出産までのプロセスを振り返り、生命の誕生の感動を共感しています。今後も初心を忘れずに、出産がその方にとってより良い体験だったと感じてもらえるように支援していきたいと思います。
 これから、皆さんが助産師としてご活躍されることを心より願っています。

 


 

岩永 美和子さん(一般財団法人神奈川県慶友会 けいゆう病院勤務)
(令和2年度 東邦大学大学院看護学研究科看護学専攻博士前期課程 修了)

 私は小学生高学年の時に妹が生まれたことをきっかけに助産師という職業に憧れるようになりました。大学4年で本格的に進路を考えた時に、根拠に基づいた丁寧な助産ケアを行えるようになりたいと思い、そのためには実践に加えて自身の興味のある研究が行える大学院に進んで助産学を学びたいと思いました。大学院では自身の分娩介助を事例検討として丁寧に振り返る機会もあり、そこで学んだ助産の知識は今、臨床の現場で活かすことができていると感じます。
大学院卒業後は、分娩件数の多い地域の基幹病院に就職しました。助産師としてまだまだ未熟であり、自分の至らなさに落ち込むこともあります。しかし、女性の一大ライフイベントである出産を、幸せな経験として思い出に残していただけるよう、日々妊産褥婦と関わり、1人の女性が母親という新たな役割を獲得し1日1日成長していく姿や、児とともに元気に退院していく姿を見ると、助産師としてのやりがいと誇りを感じます。
今の自分の努力が未来の自分を作り上げることを忘れずに、日々目標を持ち、夢に向かって突き進んでください!

 


 

坪内 陽菜さん(東邦大学医療センター大森病院勤務)
(令和2年度 東邦大学大学院看護学研究科看護学専攻修了)

 私は、中学生のころ母親の出産に立ち会い新しい命が誕生する瞬間の言葉にはできない素晴らしい空間に感動し、自分もこの瞬間に携われる仕事がしたい!と思い助産師を目指すようになりました。大学院では、分娩介助の実習だけでなく産後の母子が地域に戻りどのような生活を送って、どんなことに悩んでいるのかを知り、それに対して助産師がどのようなサポートを行えるかを学びました。またまた、自分の興味がある分野について論文をまとめることは大変でしたがとても貴重で学びの多いものとなりました。
 現在は、東京都の総合周産期母子医療センターで働いており、ハイリスクな方も多く自分の未熟さやケアの難しさに悩む事が多い毎日です。そのようのような中でも出産後の母子面会で見せる児を愛おしく見つめる母親の顔や、親子の新しいスタートの瞬間を共に過ごせることに喜びを感じています。私自身も助産師としてまだまだ未熟ですが沢山の尊敬できる素敵な先輩助産師に叱咤激励してもらいながら頑張っています。どんなに大変なことでもその中に楽しい事が必ずあると思っています!一緒に素敵な助産師になれるように頑張りましょう!

 


 

明比 なな(独立行政法人地域医療推進機能機構(JCHO)大阪病院勤務)
(令和2年度 大阪大学大学院医学系研究科保健学専攻修了)

 私は、多胎児として生まれたため、私の母は長い入院生活を送りながら出産しました。その時の辛さを助産師さんが和らげてくださったこと、保育器で過ごす小さな私を優しくケアしてくださった話を聞くうちに、私も助産師として母子の助けをしたいと思い、助産師を目指しました。大学院では、助産師として必要な知識に加え、助産実習で分娩介助や助産院での継続的な助産ケアについても学ぶことができました。また、研究にも取り組み、充実した2年間を過ごし、助産師の資格を取得することができました。
 現在は、大阪市内の総合病院の産科病棟で助産師として勤務しています。日々、母子の安全を守りながら、対象者に合わせた助産ケアを提供することに責任を感じ、大変なこともあります。しかし、同時にやりがいを感じ、助産師として誇りを持ちながら働くことができています。助産師を目指す道のりは辛いこともたくさんあると思いますが、これからの皆様のご活躍を心よりお祈り申し上げます。

 


 

越路 陽さん(総合病院 釧路赤十字病院勤務)
(令和2年度 帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科 卒業)

 私は、海外でボランティアとして活躍される医療従事者の方々に憧れを抱き、看護の道に進みました。入学した大学は看護学と並行して助産学も学ぶことが出来る学校で、助産の知識もあれば将来の活動の幅が広がると思い、助産の勉強にも挑戦しました。
在学中は、授業・実習・課題と、とても大変で私は本当に助産師になれるのか・助産師に向いていないのではないかと思うことも多々ありました。しかし、助産師の先輩方への憧れや、お母さんと赤ちゃんに関わることのやりがいの方が大きく、なんとか頑張って資格を取得することが出来ました。働きだした今でも、躓くことや落ち込むことはたくさんありますが、その分やりがいや感動をたくさん感じることが出来ています。
助産師の道のりは遠く険しいものではありますが、一つずつ自分の課題と向き合っていくことで、一歩ずつ成長した自分を感じることが出来ると思います。また、それが強みとなってどんな壁も乗り越えられるようになると思います。不安なことはたくさんあると思いますが、助産師になりたいと思う気持ちに従って、自分を信じて前に進んでいってください!

 


 

鶴巻 舞佳さん(関東近郊総合病院勤務)
(令和2年度 帝京平成大学ヒューマンケア学部看護学科 卒業)

 私はもともと子育てに興味があり、子育てのスタートである妊娠期から関わることが出来る職業として助産師という職業を知り、興味を持ちました。そのため、大学進学の際は助産師課程がある大学を選び受験しました。看護師の勉強と同時に助産師の勉強をするのは過酷なところもありましたが、同級生と先生方にたくさん支えて頂き無事乗り越え、同時に合格することが出来ました。辛かったことも今では良い思い出です。
 現在は総合病院で助産師として働いています。1年目は看護師として一般病棟で経験を積みました。もともと助産師になりたくてこの道を選びましたが、一般病棟での経験も助産師として働く上で大きな財産になっています。
 助産師として働くことは責任があり、緊張の連続ですが、妊娠、出産そして育児女性にとって人生の大きなライフイベントです。様々な不安や期待を抱くお母さん方の強い味方でいられるようこれからも精進したいです。
 これから助産師を目指される方のご健闘をお祈りします。

 


 

沼田 絢音さん (社会医療法人愛仁会明石医療センター勤務)
(2022年度 神戸市看護大学博士前期課程助産学実践コース 修了)

 私は、大学の実習で初めてお産に出会い、その時の産婦さんの達成感と幸福に満ちた表情が忘れられず、大学院に進学し2年間かけて深く助産を学びたいと考えました。実際大学院では、実習や研究、両親学級の運営等とハードスケジュールでしたが、どの内容も深く学び討論しながら、同級生みんなで作り上げていくことができました。助産師とは何か、助産ケアとは何か、ということを考え続けた2年間だったと思います。
 現在は、地域周産期母子医療センターで働いています。自分の未熟さに落ち込み悩む日もあります。しかし、妊娠期に外来で関わった方が産後に「妊娠中に頑張ったから安産でした!」と話してくださる瞬間などは、とてもやりがいを感じます。常に責任が伴うので神経がすり減る時もありますが、その分、貴重な経験ができやりがいも感じられる、素敵な職業だと思います。大変な時期もあると思いますが、皆さんの「助産師になりたい」という想いを胸に、一歩一歩進んでいってほしいと思います。陰ながら応援しています!


青島 昌代さん (みさき助産院)

 高尾山の麓で助産院をしています。日々、お母さんたちと関わる中で伝えたいことは、まず、自分の体と心を養生してねということです。自分を一番大切にすることは、妊娠・出産・子育てを通して自分の軸を見つけ、自分の選択に覚悟を持つことにつながります。その結果、自分の力や子どもの力を信じて見守る力がつき、幸せな子育てに繋がると感じています。助産師の使命は、その道のりを伴走することです。さらに、その支援の土台として大切なのは、まず私たち自身が自分を大切にすることです。心身のバランスを整える方法を今から見つけておくことが、やがて関わる方々へのケアの質を高めます。また、母親をジャッジしたりコントロールしたりするのではなく、心で話を聴くことが欠かせません。妊娠中の不安や出産の痛み、子育ての悩みもすべてが成長の糧であり、試練の中で母親自身の力が育まれていきます。助産師としてはその力を信じて支えることを大切にしたいと考えています。

 


深見 美希さん(茨城県立医療大学助産学専攻科)

 私が助産師を志したのは、母から自分が生まれたときの話を聞いたことがきっかけです。その時、出産というかけがえのない体験をサポートのできる助産師になりたいと思い、助産師になることを決意しました。
 大学卒業後に助産学専攻科へ進学し、1年間助産について学修する中で、女性や赤ちゃんが本来持つ力を最大限に引き出し、そしてそれに寄り添う助産師の役割の大きさを実感しました。それと同時に、助産師には、高度な専門知識と技術、その責任の重さも実感しましたが、同じ志を持つ仲間や支えてくださる多くの方々のおかげで、乗り越えることができました。
 助産学専攻科を修了後は、総合病院で助産師として産婦人科病棟・外来で妊産褥婦のケアや周手術期・終末期看護に携わり、現在は専攻科で教員をしています。
 助産師は、女性の一生とそのご家族に寄り添える、とても素敵な職業です。これから助産師を目指すみなさんも、壁にぶつかることがあるかもしれませんが、その先にはかけがえのない出会いや学びが待っています。助産師仲間として歩んでいけることを楽しみにしています。


 

植松 稀容子さん(国立病院機構 高崎総合医療センター勤務)
(2018年度 母子保健研修センター助産師学校1年コース 修了)

 私は自宅で生まれました。4人兄弟の長女で、他の兄弟も自宅で生まれました。特に1番下の妹の出産は立ち会うことができ、今でもよく覚えています。
 母が助産師なので、助産師という職業は身近にあり、自然に助産師を目指しました。高校卒業後都立の看護専門学校に進学し、看護について学びました。母性の実習でやはり私がしたいことは助産師であると再確認。国試の勉強の傍ら、助産師学校の受験勉強も並行して行いました。過去問をみると国試の母性の範囲より専門的で『本当に受かるのか?』と不安になりましたが、無事に自宅の近くであった母子保健研修センター助産師学校1年コースに合格することができました。
 ここでの1年間はとにかく濃く、忙しく、楽しかったと記憶しています。ずっとなりたかった助産師になる勉強なので、本当に大変でしたが楽しく学ぶことができました。先生との距離も近く、たくさん頼らせていただきました。同級生は看護師になったばかりの人と看護師経験がある人がちょうど半分くらいでした。実習や演習、グループワークなど、協力して乗り越えました。
 都心に近い周産期センターを経て、地方の周産期センターで子育てをしながら働いています。産婦人科病棟であまり分娩が多くなく、少し寂しいですが、女性の一生を支える職業としてさまざまなライフステージの患者さんの看護にあたっています。
 分野に特化した職業であり、仕事の仕方も様々ある助産師ですので、今後も自分のライフステージに合わせ職場や職種を考えたいと思っています。


 

吉見 萌々さん(千葉大学大学院看護学研究科 博士後期課程(2025年4月より)
(2019年度 首都大学東京 助産学専攻科 修了)

 私が助産師をめざしたきっかけは、看護学生だった時に見たある1本の動画でした。それは東日本大震災の起こった日、2011年3月11日に産まれてきた赤ちゃんたちと、そのお母さんたちの動画でした。この動画を見たとき、どんな状況でも赤ちゃんは産まれてくるという事がとても尊いものだと感じ、どんな状況下でも出産というものが祝福されるものであってほしい、そして自分もそうなるための一助になりたいという思いが芽生えました。
 助産学専攻科に入学してからは日々学ぶことが多く、座学に実習にと目が回るような、とにかく大変な1年でしたが、この助産学専攻科で学んだ1年があったから今の自分が成り立っているのだとはっきり言えるくらいに充実した1年でした。
 助産師の資格を得るために学ぶ過程も、助産師の資格を得て助産師として学んでいく過程も、どちらも決して楽なものではないですが、助産師は数多ある職業の中でいのちを育んでいく貴重な瞬間に携われる職業のひとつであると思います。助産師を志すみなさんといつかどこかで携われるのを楽しみにしています。


押川 華那代さん(東京北医療センター勤務)
(2013年 首都大学東京(現東京都立大学) 助産学専攻科 修了)

 助産師を目指そうと思ったきっかけは、小学生の時にテレビで助産師の特集をしていたのをたまたま目にしたことからでした。画面越しで初めて見た分娩の場面に感動し、泣きながら母に「命の架け橋になる仕事がしたい!」と言ったことを覚えています。
その後弟が産まれ、小さな弟を初めて抱っこした時に、ふにゃふにゃと柔らかなのに、温かくずっしりとした重さがありました。これが命の重さなのか、と10歳の私は責任感や使命感のようなものを感じました。
 実は当初、そんなきっかけもあって分娩にたくさん立ち会える助産師になりたいと思っていたのですが、配属されたのは分娩と関わりが少ない、産後のお母さんが多い部署でした。産後は皆幸せだろうと思っていた私でしたが、授乳や赤ちゃんとの生活が不安で自信がなくて泣いているお母さんが多く、衝撃を受けました。それから一人でも多くのお母さん達をサポートしたいと思い、乳房ケアの資格取得や、さまざまな講義を受けました。現在も病院勤務の助産師ですが、お母さん達の「ありがとう」のひと言が本当に嬉しく励みになります。
 助産師歴10年になり、2児の母になった私ですが、育児に向き合っている中でも学びがあり、分かっているつもりだったけれど体験すると違う世界に見え、不安になることもあります。また、助産師の仕事は妊娠、出産、産後にフォーカスをあてがちですが、女性の一生全てに関わる仕事です。まだまだ未熟で勉強が必要だなと日々実感しておりますが、私はこの仕事が本当に大好きです。大変なこともありますが、とてもやりがいのある素敵な仕事だと私は思っています。助産師に興味のあるみなさん、是非一緒に学んでみませんか。

 


 

鱒渕 紗那さん(杏林大学医学部付属病院産科勤務)
(2020年度 杏林大学 保健学部看護学科 卒業)

 私は5人姉弟の長女であり、小さい頃から赤ちゃんと関わる機会が多かったことから、自分も分娩に携わりたいと思うようになりました。最短で資格を取り、なるべく早く臨床の場で働きたいと思い、4年制の助産学専攻がある大学に進学しました。4年次の1年間で助産の授業や実習、研究を行うので、ハードなスケジュールでしたが、同期と夜遅くまで課題を行ったり、課題や実習を達成した時は皆でお疲れ様会をしたりと、今思えば、忙しくても楽しく充実した日々だったと思います。
 私は現在、総合周産期母子医療センターで働いています。ハイリスクの妊産褥婦さんが入院しており、東京都が管轄しているスーパー母体搬送という、緊急に母体救命処置が必要な妊産褥婦さんが運ばれてくる病院でもあるので、日々緊張感を持って仕事を行っています。大変なことも勿論多いですが、助産師になって良かったと思うことも沢山あります。自分が分娩担当をしている方の赤ちゃんが産まれたときは、感動とやっと会えたという嬉しい気持ちになりますし、ありがとう、いいお産だった、次の子のお産の時もよろしくお願いしますと言って貰えたことも、自分の励みになります。
 助産師になりたいという思いがあれば、きっと困難なことも乗り越えられると思います。自分の想いを大切にして、素敵な助産師になってください。

 


 

栗原 梨香さん(2010年(平成22年)帝京大学 医療技術学部 看護学科 助産専攻修了)
(帝京大学医学部附属病院(帝京大学大学院 医療技術学研究科 博士前期過程 看護学専攻 在学中))

 私は現在大学病院に勤めながらの大学院に通い研究の基礎を学んでいます。忙しい毎日ですが、好きなことに取り組むことができている生活はとても充実しています。
 私の母は全前置胎盤で、私を生む時に大量出血をして半年間入院しました。赤ちゃんである私はその間乳児院で過ごしました。今、私は総合母子周産期医療センターで働いています。救急車で運ばれ、大量出血をした赤ちゃんとお母さんの命が助かり、安心して家族のもとに帰った姿をみると嬉しく思います。
 24時間365日、コロナ禍でも赤ちゃんとお母さんと家族を守ることができる理由は、一緒に関わる、助産師、助産学生、看護師、産科医、麻酔科医、内科医、精神科医、放射線技師、薬剤師、栄養士、社会福祉士、保健師などによるチーム医療のおかげです。
 チーム医療を実現するためには、互いに認め合うことが大切だと思います。互いに認め合うと、チームはピラミッドでなくドーナツのような輪になり力を発揮します。
 近い将来、みなさんと一緒に赤ちゃんとお母さんとその家族を中心に、大きな輪を描きながら、助産師活動に貢献できる日を楽しみにしています。

 


 

菊池 理紗さん(平成26年度 首都大学東京(現:東京都立大学)助産学専攻科修了)
(社会福祉法人 聖母会 聖母病院勤務)

 私は赤ちゃんが大好きです。これが助産師になった一番の理由です。14年間海外で過ごし、自分と同年代の子が辛い状況に置かれている様子を目の当たりにして、4歳頃から「この子達を助けたい」と思い続け、迷うことなく医療の道に進みました。
母性の実習で、回旋異常の為帝王切開がほぼ確定された産婦様がいましたが、助産師が知識・経験を元に判断し「あと30分経過を見て、それから(帝王切開を)決定して欲しい」と申し出て、結果的に経腟分娩となりました。その時「助産師なら設備が乏しい国や地域の赤ちゃんも助けられるかもしれない」と思い、助産師という道に進む決心をしました。
 実際に助産師になってみると悲しいことも何度も経験しました。しかし、赤ちゃんやお母さんから頂く癒しと幸せは何にも代えがたいものがあります。赤ちゃんが好きという理由で就いた職業ですが、助産師になって本当に良かったと思います。
 助産師という職業に興味を持ってくださった皆さんと、いつかどこがで一緒に働けることを楽しみにしています。

 


 

菅野 麻比さん(医療法人社団杉四会 杉山産婦人科勤務)

 私は約10年間看護師として、産科と婦人科、内科、外科で働いてきました。その中でまるで母児と対話をするように寄り添い導いていく助産師に出会い、その姿に憧れて助産師を目指すようになりました。
30歳を過ぎてからの学生生活は体力的に辛い時もありました。しかし熱意ある先生方のご指導のもと、若い同級生たちのフレッシュなエネルギーに刺激を受けながらコロナ禍の混乱にも負けず、無事に国家試験合格を果たすことができました。
現在は、念願の助産師として働ける喜びと共に、母児、2人分の命を預かる責任を強く感じながら分娩に携わらせていただいております。職場はクリニックではありますが、学びの多い恵まれた環境でお一人お一人としっかり向き合い、目標とする助産師に近づけるよう邁進してまいります。助産師を目指す皆さんと、いつの日か共に働ける日が来ることを心待ちにしております。

 


 

三浦 ゆうきさん (所属:独立行政法人 地域医療機能推進機構 北海道病院)
(養成校名:日本赤十字秋田看護大学看護学研究科助産学専攻)

 私は,大学生時代に学んだ母性看護学の授業や実習を通して,生命の尊さについて“もっと向き合いたい!学びたい!”と思い,助産師を目指すため大学院への進学を決めました。大学院では,助産学の授業や実習だけではなく研究もありました。視野を広げ多くのことを学ぶことができ,忙しくも充実した毎日で同期と夜遅くまで学校に残って学修していたことが思い出に残っています。
 現在は,札幌市内の周産期医療センターを担っている総合病院で働いています。ローリスクからハイリスクの多くの方が入院されています。多くの妊産褥婦さんとの関わりを通して,新たな生命の誕生に立ち会うことは素敵で喜びを感じられる場面ですが,母児の2人の命を預かっているという責任を強く感じています。そのため,妊産婦さんの妊娠・出産がより良いものとなるよう毎日が勉強です。助産師を目指している方,一緒に素敵な助産師になれるよう頑張りましょう。

 


 

武田 瞳さん (所属:札幌医科大学附属病院 産科周産期科病棟)
(養成校名:札幌医科大学専攻科助産学専攻)

武田さん
左側:山下夏穂さん 中央:高瀬柚衣さん 右側:武田瞳さん

 私が助産師を志したのは,新たな命の誕生という奇跡の場に携わりたいと思ったことがきっかけです。私は現在,地域周産期母子医療センターにおいて,身体的・社会的ハイリスクの妊産褥婦の方々の看護に携わっています。毎日緊張の連続で,母子の命の安全を守らなくてはならないという責任の大きさをひしひしと感じています。しかし誘発分娩で連日担当させていただいた方が,出産後,赤ちゃんの名前を「あなたと同じ名前にしたんですよ」と嬉しそうに話してくださったときは,まだまだ未熟な私ですが,私のケアは間違っていなかったのかなと,助産師としての自信とやりがいを感じることができました。
 助産学専攻科では,講義や演習,実習,国家試験の勉強などハードな一年間でしたが,同じ助産師を志す仲間と助け合って過ごした日々はとても充実しており,今でも心の支えとなっています。これからも先輩方のように信頼される助産師を目指して一つ一つ経験を積み重ねていきたいと思います。助産師を目指している方,ともに立派な助産師になれるよう頑張りましょう。

 


 

加藤 みのりさん (所属:社会福祉法人恩賜財団済生会 北上済生会病院 3A病棟)
(養成校名:岩手県立大学看護学部)

加藤さん 私は地域周産期母子医療センターに指定されている病院で勤務している助産師です。高校生のときに妊娠期の女性の身体変化や出産という奇跡の瞬間に興味を持ち,助産師になることを目指しました。学生時代は看護・助産実習,国家試験勉強等でハードな毎日でしたが,同じ夢を持つ仲間と助け合いながら充実したかけがえのない時間を過ごしました。
 これまで様々な妊婦さんと関わる中で,できないことや対応の仕方が分からず迷うこと,母と子ふたつの命を預かる大きな責任に,難しさや大変さを感じることがたくさんありました。しかし,無事に出産を終えたお母さんが愛おしく赤ちゃんを抱いていたり,感謝の言葉を頂いたときは,助産師としてのやりがいを感じます。
 助産師の活動の場は様々で,多くの選択肢があります。自分の得意分野や興味のあることを追究できるのでとても魅力的です。助産師を目指す皆さまのこれからのご活躍を心より応援しています。

 


 

増子 幸子さん (所属:遠野市子育て応援部母子安心課 遠野市助産院ねっと・ゆりかご)
(養成校名:岩手県立大学看護学部)

 私は父から「幸子は色々な人に助けられた。産まれた時,このまま死んでしまうと思って覚悟した。」と子どもの頃から聞かされていました。その影響もあり,漠然と人間と関わる仕事に就きたいと考えていました。そんな中,助産師を目指すきっかけになったのは自分の母子健康手帳です。高校入学を期に母が持たせてくれた母子健康手帳には,自分に関わったたくさんの方の記録とサインが残されていました。自分も誰かの役に立ちたい,せっかくなら女性にしかできない助産師になりたいと思うようになりました。
 私は4年制大学で看護師免許と助産師免許を取得しました。地域で働く助産師への憧れはありましたが,まずは臨床経験を積むために地元の県立病院へ就職して17年,産婦人科だけでなく色々な科を経験しました。現在は地域の助産師として働いています。
 私が勤務する遠野市助産院は行政と助産院の二役の機能があります。病院では妊産婦さんとゆっくり関われる時間が少なくもどかしさを感じていましたが,今は時間をかけてお話しを伺いながら,妊娠出産育児の不安が少しでも軽くなるようサポートさせていただいております。岩手県は出産できる病院が少なく,様々な困難を抱える地域ですが,そのような中でも妊娠出産育児を支えていける存在でありたいと思っています。
 助産師は,命の誕生の貴重な瞬間に立ち会うことができる素晴らしい職業です。その反面,悲しいことも辛いこともありますが,常に女性に寄り添うことで一緒に乗り越えていけると思います。「助産師を目指そう」と思ったきっかけを忘れず,共に成長できる仲間として働ける日が来ること楽しみにしています。

 


 

松尾 汐莉さん (所属:スズキ記念病院)
(養成校名:スズキ病院附属助産学校)

 私の弟は病院でもなく助産所でもなく,自宅で生まれました。記憶はおぼろげですが,苦しみながら陣痛に耐えている母に,助産師さんが力強く励ましている姿が印象にのこっています。こんな風に私も命の誕生を支えたいという思いから,助産師を目指すようになりました。看護師として3年の経験を経て助産学校に入学しましたが,助産学校の1年はこれまでとは比べものにならないほど,体力的にも精神的にもハードでした。
 自分で選んだ道なのに,こんなに辛いなら看護師のままでよかったと,弱気になることもありました。それでも同じ境遇の中で頑張っている仲間たちと支え合い,指導者の方の頼もしい背中を追いかけて,何とか私も助産師となることができました。1年目でまだまだ未熟ですが,先輩方から学び,妊産婦さんから学ぶ毎日です。母児の命を預かる責任の重さ,プレッシャーの大きさから悩むことは多くありますが,やはり出産に立ち会ったときの感動や産婦さんと分かち合う喜びは,何物にも代え難いものです。
 助産師を目指す道は厳しいですが,人生の大切な瞬間に立ち会い,その記憶に寄り添うことのできる素晴らしい仕事だと感じています。皆さんが助産師として活躍されることを心より願っています。

 


 

高橋 真奈さん (所属:スズキ記念病院)
(養成校名:スズキ病院附属助産学校)

 私が助産師を志したのは中学生の時でした。赤ちゃんに関わる仕事がしたいという思いがきっかけです。助産師になるまでの道のりは長く,辛いと感じる時もありました。
しかし,学習が進むにつれ,助産師になりたい気持ちは益々強くなり,1歩1歩近づいていると思うと乗り越えることができました。助産師6年目となり,これまで200人の分娩介助を行いました。陣痛に耐えるお母さんを側で支え,自分の手で赤ちゃんをとりあげ,お母さんと一緒にゴールを迎えます。赤ちゃんの産声やお母さんのとびきりの笑顔に出会える瞬間は,何度経験しても感動するものです。また,分娩だけでなく妊娠中から産後もお母さんの様々な心身の変化に寄り添います。赤ちゃんが健やかに育っていくよう育児の支援をします。赤ちゃんが元気に育ち,お母さんや家族の笑顔が溢れる場を作ることができるのは助産師の力が大きいと思っています。一人の人が生まれ,育っていく事を支えられる助産師という職業に私は誇りを持っています。

 


 

西村 青空さん (所属:スズキ記念病院)
(養成校名:スズキ病院附属助産学校)

 私は10歳の時,弟の出産に立ち会い助産師の仕事に感動したのを今でも鮮明に覚えています。それ以来,小学生から助産師を目指し今に至ります。あのときの感動とは何だったのか。今振り返れば,小さい命を包んでいた温かさ,母や私にかけてくれた優しい言葉の数々,そんな助産師の一挙一動に心動かされ,理屈抜きで憧れを覚えたのだと思います。皆さんはどうでしょう。助産師への夢や希望を追いかける理由は人それぞれです。この仕事の原点は出産する母と生まれてくる赤ちゃんにあります。新しい命が芽生えるその瞬間,学んだ知識,培ったスキルや経験を駆使して精一杯サポートしていく。そして,母子の一生に一度の大事な場面に私達は居ます。決して楽ではないし,責任も大きな仕事です。だからこそやりがいがあります。助産師は家族のつながりや,新しい命に立ち会える素晴らしさがあります。自分自身にもやりがいという生きる意味をもたらしてくれます。助産師という目標が皆さんの人生のパワーとなり,目指す夢が叶いますよう願っています。

 


 

西村 沙耶さん
(平成31年度卒業・日本赤十字秋田看護大学看護学研究科助産学専攻)

西村さん 私は、産婦人科病院に勤務している1年目の助産師です。これまでに32例のお産を取り上げました。ここは、地域周産期母子医療センターに指定されていますので、母体搬送の受け入れや早産、多胎妊娠、精神疾患合併の妊婦さんなどハイリスクな対象に多く関わっています。毎日、緊張の連続で辛く感じることも多いのですが、出生時の元気な泣き声を聞く喜び、妊産婦さんの「ありがとう」の言葉などにやりがいを強く感じ、仕事への原動力となっています。
 信頼している叔母が看護師であったこと、弟の出生に立ち会った経験もあり、自然と看護の道を選びました。看護師としての5年間で、切迫早産、帝王切開術前後のケア、手術室、外来での勤務を経験しました。この間、生命の誕生に直接関わることのできる『助産師』に魅力を感じ、助産別科に入学しました。久しぶりの学生生活は、集中講義、助産学実習、国試の勉強などハードな1年でしたが、仲間と助け合って乗りこえた日々は充実感があり良い思い出です。これからも初心を忘れず学び続け、妊産婦さんに寄り添える助産師を目指していきたいと思います。

 


 

梅野 志帆さん (唐津赤十字病院)
(平成31年度卒業・長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 保健学専攻(修士課程)助産師養成コース)

梅野さん 「赤ちゃんと妊婦さんに関わる仕事がしたい」と思ったのが、私が助産師を目指したきっかけでした。看護師である母の影響で看護学校に通っていた時、実習中に産後のお母さんと赤ちゃんと関わった経験からそう思うようになったのを覚えています。その願いも叶い、現在は中核病院の産婦人科病棟で働いています。
 先輩助産師さん達の姿を見ていて、やはり助産師という職業はハードな仕事だと感じていますが、命の誕生に携わることができるという貴重な役割があります。私自身、まだまだ日々の業務に追われ分娩に関わる機会も多くはありませんが、いつも患者さんや赤ちゃんの笑顔に支えられています。いつか私も先輩方のように患者さん達に頼って頂ける助産師になれるよう、これからも学びを続けていきたいです。
 助産師という職業に興味を持つこと、それが助産師になるための第一歩だと思います。勉強を続けていくうえで大変なこともあるかもしれませんが、これからの皆さまの助産師としての活躍を願っております。

 


 

蛭子 七海さん (長崎大学病院)
(平成31年度卒業・長崎市医師会看護専門学校 助産学科)

蛭子さん 私は生命の誕生に立ち会い妊産褥婦の支えになりたいと思い助産師を志しました。6年間専門学校生活は長いようであっという間に過ぎていきました。実習はハードでしたがフリースタイル分娩を学びご家族の希望に沿った様々なお産を経験でき、誕生の瞬間に立ち会い幸せを共有できる喜びや母子の笑顔に疲れは飛んでいきました。
 総合周産期母子医療センターには色々なリスクを抱えて妊娠期を過ごしている方がいます。無事に妊娠期を終えて元気な赤ちゃんに会えるように、些細なサインも見逃さないよう日々ケアを行うことが大切だと学ぶ毎日です。まだまだ未熟で先輩方から学んでいる最中ですが、無事に回復され笑顔で退院される方々を見ると助産師としての成長を実感し働けることに喜びを感じます。
 助産師は、病院から地域まで幅広く活動でき、興味関心のある分野を深く学びケアに活かすことができるとてもやりがいのある職業です。皆様が助産師としてご活躍されることを心から願っております。

 


 

佐藤 浩子さん (蕙愛レディースクリニック)
(平成28年度卒業・徳島大学大学院)

佐藤さん 「助産師になりたい。」私がそう願ったのは、地域の助産師さんとの出会いがきっかけでした。すでに社会人であった私の呟き「もし生まれ変わったら、私も助産師になりたいな。」に、その助産師さんは「今から成りましょうよ。大歓迎です。」と即答して下さいました。
まず、4年制大学に進学し看護師免許を取得しました。その後、助産師免許を取得するために大学院に進学しました。大学院での2年間は、学修に実習に研究に、同期と語り合い、共に学び、日に何度も先生を訪ねては新たな目標を得る、充実した毎日でした。
現在は、地元のクリニックで勤務しています。病院長はじめ師長、そして先輩助産師さんからは、分娩介助技術だけではなく、母子とそのご家族に対する温かい心遣いやケアの在り方を学ぶ日々です。
もし、これを読んで下さっている貴方が「助産師になりたい。」と、そう思っているなら、貴方もすでに助産師に向けて、一歩を踏み出しているのだと思います。

 


 

松波 千華さん (鳥取大学医学部付属病院)
(平成28年度卒業・鳥取大学医学部保健学科看護学専攻)

松波さん 私は命が誕生する瞬間に立ち会いたいと思い、4年制の助産学コースがある大学に進学しました。助産学生時代は分からない事・出来ない事ばかりで自分は助産師に向いていないと思い、実習中から助産師として働く事に不安を感じていました。
私が今働いている総合周産期母子医療センターでは、身体的・社会的ハイリスクの妊産褥婦の方々が治療を受けておられます。教科書には載ってなかったような事例も多く、自分の関わりが患者さんにとって適切であったのか日々反省する毎日です。命が誕生する過程はとても感動し、患者さんとの関わりの中でも人として学ぶことが多く、まだ助産師としては駆け出しですが、とてもやりがいがあり人として成長する事の出来る素晴らしい仕事だと思っています。
助産実習は体力的にも精神的にも辛いことが多く、進学を悩まれている方もおられるかもしれません。しかし乗り越えて得られるものはその辛さ以上のものです。
みなさんの助産師としての活躍を願っています。

 


 

松本 ひろみさん (岩国医療センター)

 こんにちは!私が助産師学校に進学した理由は2つあります。1つは看護学生時代に母性看護学が苦手で「このままでは妊婦さんに関わることがあっても何もできない」と思ったこと。もう1つは実習で、陣痛促進剤を使用して長い時間をかけて出産したお母さんが、「ごめんね、しんどかったね」とすぐに赤ちゃんを気遣う様子を目にしたことです。私は、お母さんも疲労困憊なのに生まれた赤ちゃんをすぐに気遣えるなんて母性ってすごい!もっと学びたいと思いました。
 私は母性看護学を学びたいという思いはありましたが、助産師になることを目標としていたわけではないので、助産師としては消極的なスタートでした。しかし、働き始めると助産師の仕事は思っていた以上に「楽しい!」と感じられるものでした。2つの命を預かる責任は重いのですが、その分感動も多く、赤ちゃんやお母さんにパワーをもらって元気に生き生きと働いている毎日です。
ぜひみなさんも助産師の仲間として一緒に歩みましょう!

 


 

藤井 聖子さん (地方独立行政法人広島県立安佐市民病院)
(平成28年度卒業・広島国際大学 助産学専攻科

 私は高校生の頃から漠然と助産師に憧れを抱いていました。さらに看護大学で学ぶ数ある分野の中で最も母性看護学を学ぶことに楽しさを覚え、大学卒業後助産学専攻科に進学しました。専攻科では、妊産褥婦のケアについて学びを深めると共に助産診断等を新たに学び、自ら判断しケアすることに更なる魅力を感じました。
 現在は、妊産褥婦の看護、婦人科の手術前後の看護、化学療法の看護に携わっており、女性病棟として全疾患を対象とした産婦人科病棟に勤務しています。日々先輩スタッフと患者の背景や疾患に合ったアセスメントを考え、ケアすることで患者やその家族のことを第一に考える看護の楽しさを感じるようになりました。助産師は責任がとても重い職業ではありますが、自分の知識を増やせば増やすほど、患者やその家族により良いケアを行うことが出来るため、やりがいのある職業であり助産師になって本当によかったと思います。今後、女性の一生を患者とその家族と共に考えることができ、「あなたに担当してもらえてよかった」と感じてもらうことができる助産師を目指し、日々成長していきたいと思います。

 


 

田中 涼子さん (打吹公園クリニック)
(平成28年度卒業・鳥取県立倉吉総合看護専門学校)

赤ちゃんの誕生に携わる職業に就きたいと思い、助産師を目指すようになりました。実習は身体的にも精神的にも想像以上に厳しく、寮生活だった私は何度も実家に帰りたいと考えていました。そんな時、先生や同級生、お産に立ち会わせていただいお母さんや赤ちゃんから実習をやり遂げる力をもらいました。
私は今、実習施設の1つであったクリニックで働いています。そこで、フリースタイル分娩を中心にお母さんと赤ちゃんの力を活かして安全にお産が進むように、母子をサポートしています。
暖かく優しい先輩助産師さん達の指導を受けながら40例のお産に立ち会わせていただきました。1例1例違うお産に難しさを感じながらも、無事赤ちゃんが生まれた時のお母さんの幸せそうな表情や感謝の言葉に元気をもらっています。
2つの命をあずかる責任に怖さを感じる時もありますが、それ以上にやりがいや自分を成長させてくれる素敵な職業だと感じています。ぜひ皆さんも助産師を目指してみませんか。

 


 

佐々 欣子さん (富山県立中央病院)

私が助産師を目指したのは、母が腎疾患を患いながらも多くの人の支えによって出産することができたという、自身の出生の話を母に聴かせてもらったからです。母は、いくつかの病院で妊娠継続を断念するよう説得されながらも、受け入れてくれる病院を探し、私を出産してくれました。リスク覚悟で妊娠経過を見守ってくれた病院に、そしてたくさんの励ましとサポートをしてくれた助産師に心から感謝しています。
 母のようなハイリスク妊産婦の支援がしたいとの思いで、総合周産期母子医療センターのある現施設に入職し、16年が経ちました。母子2つのいのちを預かることへの責任の重さから、不安に押しつぶされそうになったこともあります。「おめでとうございます」の喜びの裏で、悲しいエピソードもたくさん経験しました。それでも、母と子、そして新しい家族のスタートを支援できる助産師の仕事にやりがいと誇りを感じています。
 助産師は、女性の一生を支援できる仕事です。あなたの「どうして助産師になりたいと思ったのか」その気持ちを大切に、母子そして家族の幸せのために、一緒にがんばりましょう。助産師として新たな一歩を踏み出されることを心から願っています。

 


 

栗本 綾野さん (松医科大学附属病院 周産母子センター)

栗本さん私が助産師を目指したのは、”命の誕生の場で働くことができたら素敵だろうな”と思ったことがきっかけでした。実際に助産師になるために勉強ではお母さんと赤ちゃん両方の命を預かる責任の重さを学びました。そして実習ではそのプレッシャーに押しつぶされそうになりました。それでも赤ちゃんが生まれた時の産声を聞き、お母さんや家族の笑顔を見ていると、この瞬間に立ち会うことができて良かったと思いました。助産師として働き始めてから数々の命の誕生に立ち会ってきましたが、この喜びは今も変わらず感じています。
私は現在、大学病院の周産母子センターで働いています。ハイリスクの方を対象とする機会も多く、自分で考え迅速な対応が必要となることもあります。難しそうな現場だなと感じるかもしれませんが、同僚と相談し、お互いを励まし合い、それが刺激となり自分自身が成長できるこの職場が好きです。
助産師の仕事に興味があるようでしたら、「無理だろうな」と思わず少しの勇気をもってその現場をのぞいてみてください。そしていつか皆さんが助産師として活躍されることを願っています。

 


 

菅沼 絢美さん (かば記念病院)

看護学生時代に「生命の誕生」の持つ圧倒的なパワーと輝きに魅了された私は、助産師への道を志しました。他科を経験してから助産師を目指すことを勧められ、約10年間看護師として色々な経験をしましたが、頭の片隅には助産師への憧れが捨てきれずにいました。
 その思いを叶えるべく助産学科に入学し、卒業するまでの一年間は本当にハードで、あっという間に過ぎた一年でした。中でも現在の職場であるかば記念病院で実習した約二か月間は特に濃密でした。その中で印象的だったのは、妊娠から出産をサポートして終了するのではなく、そこから始まる育児まで継続的に関わっていくということでした。
 そのことの素晴らしさは、自分が妊娠・出産を経験し、子育てをしている今、より強く感じています。全てが初めての経験のため、嬉しさや楽しさの反面、溢れかえる情報に戸惑い、不安になることも多くあります。そんな時、専門的な知識と多くの経験からアドバイスしてもらえる環境があるのはとても心強いことだと思います。
 同じ女性として、母として、その方のもつ「産む力」を信じ、最大限のサポートをする技を磨き、その後の育児も支えられる助産師を目指していきたいと思います。

 


 

米川 美那さん (愛知県立大学大学院看護学研究科)

私は、産婦人科で4年間の経験を積み、今年から母校の教員として勤務する5年目の助産師です。
私が助産師を目指したきっかけは、大学の実習でお産に立ち会い、「女性のもつパワーってすごい!」と深く感動し、女性を応援する仕事がしたい思ったことです。そして、助産師免許を取得できる大学院に進学しました。
大学院では、15例の分娩介助に加えて論文作成もあり、根拠に基づいたケアについてじっくりと考える機会になりました。また、実習・講義等で先輩助産師の生き方にも触れ、女性としてどの様に生きるかを考える機会も得ました。2年間で培った実践力と精神的な強さは、助産師として働く上でとても役立ったように思います。そして、教員という選択肢の幅が拡がったことも、大学院を卒業したからと感じています。
 今年から縁があって教える立場になり、改めて助産師の仕事の奥深さを学んでいます。助産師は、様々な形で女性を輝かせることのできる素敵な職業です。皆さん、助産師として一緒に頑張りましょう。

 


 

後藤 美紗登さん (医療法人東恵会 星ヶ丘マタニティ病院)
(平成27年度卒業・愛知県医師会立名古屋助産師学院)

私は、16年前の長男出産時、最後まで寄り添い温かく励ましてくださった助産師さんのおかげで、不安や陣痛を乗り越え、達成感と幸福感に包まれながら無事にわが子を胸に抱くことができました。
その時に”助産師”って素敵だなと感じ、その思いがいつの間にか “助産師になりたい”という目標に変わり、助産師を目指し、看護師免許を取得しました。
看護学校卒業後は家庭の事情もあり、進学を諦めましたが、助産師として多くの女性の力になりたいという思いを持ち続け、昨年15年越しの目標に向かって一歩を踏み出しました。在学中は勉強や実習で辛いこともありましたが、全てが自分の目標につながっていると信じ頑張ることができました。
助産師になった今、日々の勉強の大切さを痛感しながら、身につけた知識や技術によって、お母さんの笑顔を引き出すことにやりがい感じ、充実した日々を過ごしています。
夢を叶えるのに、”遅すぎる”ことはありません。共に切磋琢磨できる日を楽しみにしています。

 


 

竹本 理恵さん (藤枝市立総合病院)
(平成27年度卒業・静岡県立大学大学院)

私は、命の誕生というかけがえのない瞬間に立ち会える助産師という仕事に憧れ、大学卒業後、大学院に進学しました。大学院での2年間は、勉強に実習に研究に、大きな試練の連続で、毎日遅くまで大学に通っていたことを鮮明に覚えています。毎日、切磋琢磨して2年間を過ごした大学院の仲間は、友達というより、それ以上の存在であり、同志という言葉がぴったりではないかと感じています。
現在は、助産師として地域周産期母子医療センターで働いています。妊産褥婦さんとの関わりを通して、新たな命の誕生に関わることのできる幸福感と同時に、母子の命を預かることの責任の重さを強く感じています。出産は母子にとって命がけです。そして、ひとつひとつの出産にドラマがあります。「次もまたここで産みたい」そう思えるような出産のお手伝いができたらいいなという思いで働いています。
助産師を目指すみなさん、「助産師になりたい」という強い思いがあれば、どんな壁も乗り越えられると思います。いつか一緒に働ける日を楽しみにしています。

 


 

輪倉 ゆづきさん (社会福祉法人聖霊会 聖霊病院産科病棟)
(平成27年度卒業・岐阜医療科学大学助産学専攻科)

輪倉さん私は、小学生の時、妹と弟の誕生に立ち会った経験があります。お産の痛みに苦しむ母を励ます助産師さんの姿が非常に印象的でした。その時から、助産師への憧れを強く抱くようになり、助産師学校への進学を決意しました。 
 助産師学校での実習は、想像以上に辛く、助産師になることを諦めようと思った時もありましたが、助産師になりたいという強い思いと、両親や恩師の励ましのお陰で最後まで諦めずに実習を乗り切る事ができました。  私は、この春入職し、新人助産師として働いています。正直、失敗することも沢山あり、落ち込むことも多いです。それでも、いつか一人前の助産師になりたいと思い、前向きに働いています。そんな今の自分があるのは、諦めずに一生懸命努力すれば、必ず夢は叶うという事を、助産師学生時代に学んだからです。今、助産師に興味がある皆さんも、助産師になりたいという思いをぜひ大切にして欲しいです。その思いは、必ず自分の助けとなるはずです。

 


 

細川 美貴さん (社会医療法人 宏潤会 大同病院)
(平成27年度卒業・名古屋大学医学部保健学科)

細川さんわたしは小さな頃から助産師という命の現場で働ける職業に憧れて、4年制の助産学コースがある大学に進学し、現在新人助産師として働いています。実際に働いていて、自分が如何に助産師として不甲斐ないかという事を感じることもたくさんありますが、妊産褥婦さんからの温かいお言葉でまた頑張ろうと思うことができますし、先輩の姿を見ながら、自分もあんな風になりたいと思い、日々頑張っています。また、現在働いている病棟は小児科・産婦人科混合病棟で、実際にリスクを持って生まれた新生児たちがその後どのように地域で生活しているのか、どういった支援が必要とされているのかを学ぶことができ、助産師として妊娠期から育児まで繋がった視点をもつことができるのではないかとも思います。
助産師になるのも現場で実際に働くのも大変なことはたくさんあります。しかし、それを超えるやりがい、感動があります。助産師に興味がある方、「自分には無理かも」と消極的にならず「やってみよう」と挑戦する勇気を持って一歩を踏み出してみてください。そこから開ける道はきっと無限大だとわたしは思います。是非一緒に頑張りましょう!

 


 

中村 実樹さん (小坂産病院)
(平成26年度卒業・甲南女子大学)

私は新人助産師です。高校生の時助産師になりたいと思い、助産師教育課程のある4年制大学に進学しました。現在、働いている病院はお産件数が多く、入職して6か月で約100件のお産に携わらせて頂きました。お産後の産婦さんやご家族の笑顔をみると幸せな気持ちになり、「ありがとう」という言葉にやりがいを感じます。後ろ向きになっている産婦さんに対して言葉が出ず先輩に助けてもらう事や、適切な判断が出来ず悩むこともたくさんありますが、命の誕生に立ち会える毎日は本当に素敵で患者様やご家族、赤ちゃんに大きなパワーをもらっています。また先輩の産婦さんとの関わり方やお産から学べることは多く、自分から学ぶ姿勢を大切にして成長していきたいと思っています。大学での助産師コースの1年間は、辛くて逃げ出したくなった事もありましたが、今は助産師という夢が叶い頑張ってよかったと思えます。助産師を目指す皆さん、勉強や実習に不安がたくさんあると思いますが「助産師になりたい」という強い気持ちがあれば乗り越えられると思います。諦めずに頑張ってください!

 


 

池尻 都さん (公益財団法人 田附興風会 医学研究所 北野病院)
(平成26年度卒業・関西看護医療大学大学院)

私は大学を卒業し、3年間看護師として働いた後、助産師になるため関西看護医療大学 大学院に入学しました。そして現在、新人助産師として北野病院の産科病棟で勤務しています。
大学院では15例の出産介助をさせていただきましたが、その実習の中で褥婦さんから「あなたがいてくれて本当によかった」という言葉をかけていただきました。ベテランの助産師に比べ、自分の技術や知識はまだまだですが、私は学生や新人の自分だからこそできることがあると思っています。今、自分にできることを最大限に、誠心誠意を持って患者さんや妊産褥婦さんに提供するということは助産師としてどれだけの経験をしても必要なことだと思います。
また、女性やその家族にとって、出産とは人生の中でとても大きな場面の1つです。そのような素晴らしい場面に立ち会い、女性や家族がさらに満足のできる出産となれればと思い仕事をしています。これから助産師を目指そうとしているみなさんもぜひ一緒に素晴らしい瞬間のお手伝いをしましょう。

 


 

林 悠里さん (千葉市立海浜病院)
(平成26年度修了生・和歌山県立医科大学助産学専攻科)

林さんわたしは地域周産期母子医療センターで働いている卒後1年目の助産師です。
病棟は妊婦チームと褥婦新生児チームとに分かれており、今は褥婦新生児チームでお母さんと赤ちゃんのケアをさせてもらっています。出産はゴールではなくスタート地点であると言われますが、最近その言葉の意味をより深く理解できるようになったと思います。お母さんと赤ちゃんが退院してからも家で安心して生活してもらうにはどのように支援すればよいか、赤ちゃん誕生と同時にお母さんと一緒に考えていきます。いろいろな支援を提供するためには自分の知識やアセスメント力、経験の積み重ねなどがとても大切で、日々勉強中ですが、お母さんや家族の笑顔が見られるこの『助産師』という職業に就けたことを幸せに思います。
助産師は、”命の誕生から女性が生涯健康に過ごす”ところまで幅広く関わることのできる素晴らしい職業です。ぜひみなさんも助産師を目指してみませんか。一緒に働ける日を待っています。

 


 

和田 亜由美さん (社会医療法人 府中病院)
(平成26年度卒業・ベルランド看護助産専門学校)

和田さん私は看護学生の時の母性実習で生命の誕生に携われる仕事って素晴らしいと思い、助産師を目指すことにしました。助産師になるための勉強は大変なことも多く、くじけそうになったこともあります。しかし、実習で関わらせて頂いたすべてのお産が素晴らしく、幸せな時間を過ごすことができ頑張ることができました。いざ助産師になり、まだまだ未熟者ですが、母と子の二つの生命を預かる責任のある仕事にとてもやりがいを感じ日々頑張っています。私は妊娠・出産は女性の一大イベントであり、その家族にとって新たなスタートとなる場であると考えています。より良いスタートができるよう、一生懸命関わらせて頂きたいと思っています。まだ助産師としてスタートしたばかりですが、私はこの職業につけて本当に良かったと思います。一つ一つのお産に家族の物語があり、感動があります。その家族のサポートができる助産師という仕事を一緒に頑張りませんか。

 


 

大学院:東京女子医科大学大学院 松原笑さん
(23年度卒業・東京女子医科大学八千代医療センター)

助産師を目指したきっかけは母性看護学実習で立ち会った出産に感動したことでした。大学院では自分自身の甘さを痛感し辛い日々でしたが、精神的に辛い時仲間や家族に支えられ周囲の人への感謝を改めて感じました。また、一つの課題を深く勉強し自分で組み立てることを大学院で学び就職した今に繋がっていると思います。就職してからは総合周産期のためハイリスクが多く母と児の命を預かる責任の重さや大変さに挫けそうになる時もあります。でも続けることで見えてきたのは一つとして同じ妊娠、出産はなくそれぞれの家族に様々な背景や思いがありそれに寄り添って看護していきたいということでした。辛い時も幸せな時も家族としての一歩を踏み出す瞬間に立ち会える職業は助産師しかないと思います。迷うことも沢山ありますが、考えて関わった分「ありがとう」と言ってもらえることが今一番嬉しいです。諦めず続けて頑張ることで見えてくるものはあると思います。一緒に助産師として頑張りましょう。

 


 

専攻科:首都大学東京助産学専攻科 蒔田ゆかさん
(25年度卒業・東京北医療センター)

私は助産師1年目として働いています。現在は主に妊婦さんや出産後のお母さんと赤ちゃんを受け持ち、ケアを行っています。妊婦さんは切迫早産の方が多く、妊娠を継続できるよう医師の指示のもと点滴管理を行い、切迫症状の有無を観察しています。また長期安静によるストレスを抱えている方も多く、治療に関する疑問や今後について不安がある場合は傾聴したり、医師から説明が受けられるよう調整したり、精神面のフォローを考えています。出産後のお母さんには主に授乳の援助を行っています。「母乳で育てたい」など、お母さん本人の希望を確認し、母乳の出方・赤ちゃんの体重や排泄などから母乳栄養、必要であればミルクの補足について考え、指導していきます。授乳の援助は難しく、今はまだ先輩に相談しながら必要な援助を考えています。大変なことも多いですが、長期間入院されていた方が妊娠を継続でき、無事出産され、母子ともに元気に退院された姿を見た時はとても嬉しく感じます。助産師として女性の一大イベントである妊娠・出産・育児がより良いものとなるように関わっていけるよう、日々頑張って働いています。一緒に働く仲間が増えることを楽しみにしています。

 


 

専攻科:母子保健研修センター助産師学校 江川美和さん
(24年度卒業・三井記念病院)

看護学生時代より助産師さんには憧れの気持ちを抱いていましたが、本格的に助産師をめざすことになったのは、自分自身の妊娠出産がきっかけでした。まるで自分がとりあげたかのようなお産をさせていただいたことにより、その後の子育てや生き方への自信がついた気がします。娘が3歳になったときに、家族に「いつか助産師になりたい」という思いを伝えました。その後何年かかけて、助産師学校への受験の準備をしてきました。久しぶりの学生生活は、大変なこともありました。しかし振り返ってみますと、勉強に集中できたことは、とにかく楽しく、幸せな時間であったと思います。受験をきめてから時間をつくって勉強してきた日々のおかげで、学生時代はその生活の延長上でのりきれた気がします。気づくと助産師2年目となってしまいましたが、妊産婦さんのケアの奥深さ、難しさに毎日ぶちあたっては、「本当に自分でよいのか」と落ち込んでしまうこともあります。自分の立ち位置を常に見定めなさいと、学生時代の教官がおっしゃっていたことを最近よく思い起こしますが、学生時代にいわれたことが、ようやく心から理解できるというか、少しずつ繋がってきたように思います。ICMでは、「すべての妊産婦に助産師のケアを」とうたっています。自分のしていただいたことをいずれ、地域のお母さんたちに還元できたらいいなぁと思っています。まさに夢だった助産師として働けている、自分の足場をしっかりつくっていきたいと思います。

 


 

美野 真智子さん (獨協医科大学病院)
(平成19年度卒業・国際医療福祉大学大学院)

美野さん私は総合周産期センターに勤務しています。リスクの高いお産や医療介入も多いため、いかにも病院、といった管理された冷たいイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし実際は母子の命の危険を伴う分、濃厚な関わりが必要な、どちらかといえば少しお節介なくらいのスタッフが多いあたたかい現場です。お産だけの関わりでなく、妊娠中から育児期まで助産外来で継続した母子のケアをしています。また助産ルームでの産む人を主体としたお産など、ハイリスク分娩とは真逆なお産に関わることもでき、日々学びの多いやりがいのある職場です。

女性の一生に関わる仕事がしたいと思い、私は看護師を経て助産師免許を取得しました。現在は町の母親学級や、性教育などの院外活動にも参加させていただいています。性教育を通し女性の健康な身体づくりなど、未来の女性の健康を守っていきたいと考えています。まだまだ勉強中ですが、少しずつ自分の夢に向かって進むことができています。助産師になりたいと思っている皆さん、助産師ってとても幅が広く、たくさんの可能性がある仕事です。ぜひ一緒にがんばりましょう。

 


 

相野谷 しずかさん (帯経会 さくら産院)
(平成23年度卒業・国際医療福祉大学大学院)

私は、身近な人の妊娠や母性看護学実習を通し、助産師の業務の幅の広さと深さを知って助産師を目指すようになり、学内推薦の制度を活用して大学院へ進学しました。

大学院の特徴として、助産師有資格者の院生との日常的な交流があります。グループワークなどでは先輩たちの臨床現場での経験を踏まえた話を聞くことができ、学びを深めることができました。また、課題研究のプロセスは考察する力をさらに鍛える機会となりました。2年間のカリキュラムでは実習も充実しており、大学病院、診療所、助産所と環境も対象も異なる出産施設を長期間かけて回りました。実習では、医療介入が必要な場合の判断や、産婦や家族に寄り添い、黒子になって産婦主体のお産をサポートすることの大切さを学び、現在の私の助産師としての基礎となっています。

フリースタイル分娩を実践する出産施設で働くことになり、先輩助産師に支えられながら少しずつですが夢の実現を実感し、充実した毎日を送っています。幸せなことだけでなく辛いこともすべてを含めて女性の一生に寄り添いサポートできる助産師は素晴らしい職業だと思います。いつか皆さんと一緒に働き、共に切磋琢磨できる日を楽しみにしています。

 


 

金子 奈津希さん (獨協医科大学病院)
(平成23年度卒業・獨協医科大学助産学専攻科)

金子さん私は今助産師として、産婦さんにとって一生に一度しかないお産に関わるという大きな責任とともに大きな喜びを感じながら働いています。助産学専攻科での1年間はとてもハードで逃げ出したいと思うこともありましたが、どんなお産の後でも必ず「ありがとうございました」と笑顔で声をかけてくださる産婦さんがいたおかげで、もっと知識や技術を身につけていいお産ができるようになりたいと頑張る事ができました。また、ひとりの方に継続的に関わることで、母になることの強さや女性としての素晴らしさ、親子の絆などを知ることができ、とても充実した1年間でした。私は実習病院だった病院で働いていますが、学生の時に関わった方が第二子を妊娠し、「金子さん」とお母様の方から声をかけてくださることがあり、助産師としてのやりがいを感じながら働くことができています。まだまた未熟であり失敗することもありますが、人の心に残る助産師を目指して努力していきたいと思っています。助産師を目指している方、ともに立派な助産師になれるよう頑張りましょう。

 


 

飯嶋玲奈さん (山梨県立中央病院)
(平成24年度卒業・山梨県立大学看護学部)

陣痛に耐えながら、出産が無事できるのか、自分がどうなってしまうのか想像を絶する不安が私に襲い掛かったとき、やさしく私をリードし、穏やかな表情を向けてくださったあのときの助産師の顔が数年経った今も脳裏に焼き付いたまま離れることはありません。この出産経験を機に私は助産師の道へ飛び込みました。

私は現在、総合周産期母子医療センターの産科病棟に勤務しており、母子が歩みを始めるたいへん貴重な時間を共に過ごしています。妊婦も産婦も褥婦も、それぞれの母子の歩みがよりよいものとなるよう、既存の知識に傾倒せず、産科に関連するセミナーや学習会に積極的に参加し、母子に提供できる知識や技術をできるだけ多く身につけたいと思っています。それは、あらゆる視点から母子に密接に関わり、寄り添った分、母子の幸せに繋がると信じていますし、そのことを今少しずつ実感しているからです。

座学も実習も、国家試験もどれも相当の労力を要することはまちがいありません。しかし、その先に、神秘的な生命の誕生に携わることができるすばらしい助産師の仕事が待っています。私が助産師に救われたように、母子の健康のために一緒にがんばってみませんか。

 


 

村田 知依美さん(信州大学医学部附属病院)
(平成22年度卒業・信州大学医学部)

私が助産師を目指したきっかけは、高校生の時にいとこが生まれたことでした。それまで、助産師という職業は自分には縁遠いと感じていました。しかし、いとこが生まれたことで、赤ちゃんのパワーを身近に感じ、新しい命の誕生に少しでも関わりたいと思うようになりました。

大学で助産を専攻し、講義や実習を通してより深く助産について学ぶことが出来ました。実習ではくじけそうになることもありましたが、同じ助産師を目指す友人や妊産婦さんや赤ちゃんに支えられ、やり遂げることが出来ました。また1人の産婦さんにじっくり関われる貴重な時間だったと思います。

現在は大学病院に勤めていますが、大学時代とは違い、様々な合併症のある妊産婦さんと関わる機会も多くあります。その中で、助産師は産婦さん1人の命だけでなく、産婦さんと赤ちゃんの2人の命を守るという責任のある職業だと強く感じます。しかし、どのようなお産であっても、新しい命が誕生する瞬間は、みんなが笑顔になり、とても温かい気持ちになります。そして私自身も涙が出そうになるくらいの感動があります。そのようなすばらしい瞬間のお手伝いが出来る助産師はとても幸せで、やりがいのある職業だと思います。

助産師を目指している皆さんと一緒に新しい命の誕生の瞬間を迎えられることを楽しみにしています。

 


 

三宮 まやかさん (聖マリアンナ医科大学病院)
(平成23年度卒業・亀田医療技術専門学校)

三宮さん私は助産師として、日々、皆さんが想像するいわゆる普通の自然分娩や両親学級、産後の育児支援から、テレビドラマやニュースで見るような合併症妊娠・産科救急などのハイリスク妊娠・分娩にかかわっています。妊娠・出産・育児は女性とその家族にとって、とても幸せな人生の一大イベントだと思います。しかし、出産は時に、命の危険を伴います。ママと赤ちゃんの命を守りながら、いかに満足のいく幸せな出産になるか、楽しい育児ができるかをお手伝いしていくことに助産師としての誇りとやりがいを感じています。もちろん「助産師さんのおかげです」とお礼を言われることは嬉しいことですが、何より嬉しいのは、ママとその家族が自分の力で出産・育児を成し遂げたと自信を持つこと。助産師は影の存在である事が必要だと思っています。人の人生に関わり、時に素敵な影響をこっそりと与える、そんな素晴らしい職業です。

 


 

深澤 里枝さん (聖マリアンナ医科大学病院)
(平成21年度卒業・東京医療センター附属東が丘看護助産学校(平成24年閉校))

深澤さん私の助産師になったきっかけは、看護学校での母性看護学の授業でした。妊娠するにあたって様々に変化していく女性の体が本当に楽しくて勉強したのを鮮明に覚えています。 看護学校に自分の希望で入っていない私にとって、初めて心から興味も持てる授業でした。

看護師2年間でお金を貯め・勉強し助産師学校に入学し助産師となりました。助産師学校は思った以上に大変でした。毎日みんなで勉強や練習をしたり、寝ずに実習準備をしたり。そのおかげで一生ものの友人ができました。助産師の仕事は責任もあり、悲しいことに立ち会うこともあります。ですが人生の一大イベントである妊娠や出産や出産に立ち会える事はとても素晴らしく色んなパワーをもらっています。これから助産師になりたいと考えている皆さん、助産師の仕事は思った以上に幅広く、やりがいや楽しみが待っています。本当に素敵な職業なのでおすすめです!!

 


 

古屋 早苗さん (市立甲府病院)(平成23年度卒業)

初めまして、市立甲府病院で助産師をしている古屋と申します。今年で2年目になります。

助産師を目指して気づいたら既に助産師歴2年目を無事に迎えていました。これから助産師を目指す皆さん、もしくは助産師になるべく学業を頑張っている皆さん、助産師って素晴らしい職業です。本当に一言じゃ言えない、素敵な職業です。命の誕生の瞬間に立ち会い、赤ちゃんの産声を聞けたときには、何とも言えない安堵と喜びを感じます。その分、母と子の二人の命の重みを直に感じる、とても責任ある仕事でもありますが…。

時にその責任のプレッシャーに押し潰されそうになることもあります。それでも新たな命の誕生を、お母さん、ご家族の方と一緒に迎えられる大きな喜びがあるからこそ、助産師として頑張れます。皆さんと場所は違っても同じ現場で活躍できることを楽しみにしています。私が助産師になれたように、皆さんも頑張ってください。

 


 

千葉 さや華さん (市立甲府病院)(平成23年度卒業)

初めまして、私は山梨県市立甲府病院で助産師として働いている千葉と申します。私は現在2年目の助産師ですが、以前は看護師として勤務していました。その中で様々な出会いやきっかけがあり助産師への憧れを感じ、助産師を目指し資格取得の為編入をしました。編入の際周囲からは反対もされ、学生時代には本当に助産師になれるのかと何度も不安になる事もありました。それでも諦めずに進んできたことで、今は日々充実した気持ちで働くことが出来ています。

今でも迷う事や自分の不甲斐なさを痛感することも多々ありますが、命の誕生の場面に立ち会う喜びは本当に素晴らしく、これからも頑張ろうという前向きな気持ちにしてくれます。

日々働く中で妊産褥婦さん、赤ちゃんやその家族の方々から本当に多くの事を学ばせて頂いています。

助産を専攻する学生の方、一度社会に出てから助産師を目指す方へ、実習や勉強では不安になる事も辛いこともありますが、それ以上に得るものがあると思います。どうか諦めずに進んで行ってほしいと思います。

 


 

山田 晴佳さん (北海道社会保険病院)
(平成17年度卒業・旭川医科大学医学部)

山田さん

私は助産師になって6年が経ちました。
この6年間で多くの妊産婦さんに関わり、様々な場面に立ち会わせて頂きました。助産師は、生命の誕生の感動と喜びを産婦さんと分かち合うことが出来る本当に尊い職業です。しかし、それと同時に、母児の命を預かる責任のある職業でもあります。自分の判断ひとつで妊産婦さんの経過が左右するので自律する力が求められます。そのため、妊産婦さんの妊娠・出産がより良いものになるよう、毎日が勉強です。命の重みに押し潰されそうになる時もありますが、一生懸命関わった産婦さんと一緒に味わう達成感は言葉には表現できないほどです。

最近、感じるのは、“助産師は経験すればするほど深みが増す仕事”ということです。目標に到達しても、また新たな課題に突き当たるのです。その結果、私は今、働きながら大学院に進学し、臨床での疑問を解決するために勉強しています。

「助産師になりたい」という強い気持ちがあれば、どんなことでも乗り越えることができるはずです。頑張って下さいね!

 


 

ゆずりは助産院 助産師:片山 由美さん

片山さん赤ちゃんが大好きで、助産師になりたいと願い、19年が経ちました。今、心から助産師であることを喜びに幸せに感じています。
お一人でも多くのお母さんに幸せで温かいお産、子育てをしてもらいたいという想いから知識も技術もまだ未熟な中、34歳という若さで7年前に助産院を開院しました。いのちの原点に携わり、お母さんや赤ちゃんの未来、そして未来の社会にまで影響するであろう責任重大な部分で関わる仕事ですが、その分、信頼関係の強さや喜びは何物にも代え難い幸せなものだと感じています。
助産師という仕事は、24時間365日生活の中に仕事があり、仕事の中に生活があります。つまり、毎日の生活や生き方の積み重ねが、そのまま仕事に活かされる職業でもあるので、知るだけでなく、「 知行力 」知ったことを行動していく力、またそれを継続していく力が大切だと日々感じています。
魅力は、書ききれない位たくさんありますが、無限の可能性を秘めた人、赤ちゃんやお母さんたちと最も身近に深く関わらせていただき、その神秘をたくさん目の当たりにでき、「信じる」力が人生に加わることで、自分自身も幸せになれることです。

 


 

いなお助産院 助産師:稲生 佐枝子さん

稲生さん私が助産師になろうと思ったきっかけは、看護師として手術室で働いていた時でした。真夜中の緊急帝王切開に呼ばれて、手術に立ち会いました。いくつもある手術室の中でその部屋だけに明かりがともり、危機的な状況の中、赤ちゃんの産声が手術室の廊下まで響きました。その元気な産声が当時社会人3年目の私に助産師になりたいという気持ちを芽生えさせてくれました。
助産師学校の1年間は朝から晩まで授業に実習、グループワークに記録と大変でしたが、その日々を乗り越え、今の自分があると思います。念願の助産師になり、18年の病院勤務を経験し産科閉鎖のために退職という困難もありましたが、そのおかげで開業することになり、今年で10年目を迎えます。
現在は、母子一人一人にじっくりと寄り添い、自宅出産や助産院での出産に臨んでいます。また、地域では小中学校への性教育で命の大切さを伝えたり、新生児訪問など助産師の仕事の幅が広がり、やりがいを感じています。女性のライフステージの中で、自身の子育て中も働き方を変えながらも続けていけるのが助産師だと思います。夢はきっと叶えられます。頑張ってくださいね。

 


 

大阪府立母子保健総合医療センター 助産師:宮川 祐三子さん

宮川さん私は助産師という仕事が好きです。
初めは看護師になり老年終末期看護をしたいと思っていました。助産師への方向転換のきっかけは、看護学校での母性実習での出産の場面でした。予定日近くの分娩と妊娠中期で胎児に異常ある方の分娩が同時進行していました。元気な赤ちゃんの泣き声と膿盆に入れられた小さな赤ちゃんの姿をみて、文字通り『生と死の隣りあわせ』に遭遇し、助産師になりました。
私が勤めている総合周産期医療センターでは、胎児に疾患がある妊婦さんがいます。助産師の対象は正常な妊産褥婦・新生児ですが、胎児に疾患が認められているからと言って、妊産婦のマタニティライフをより良いものとするための支援は助産師の大きな仕事です。妊婦の体と心の健康を守ることは、赤ちゃんを守り育てていくことにつながっています。
助産師は、妊婦、赤ちゃんの2つの命を守り、家族の誕生に立ち会え、その出発をサポートできる素晴らしい職業です。家族が始まる物語に助産師として立ち会いましょう!

 


 

みづき助産院 助産師:渡邊 幸千さん

渡邊幸千さん私が高校3年生のときに妹が生まれました。小さな命を慈しみ見守りながら育てている両親の姿を通して、改めて命の重みを感じると共に助産師の仕事に興味を持つようになりました。 大学の助産課程は実習や講義に追われる忙しい毎日ではありましたが、同じ想いを持った仲間たちとお互いに励まし合った日々や、実習で出会ったお母さん達からかけて頂いた言葉や笑顔は、卒業して10年以上たった今でも私を支えてくれています。 卒業後は総合病院での勤務を経て、現在は助産院に勤務しています。助産院では正常な妊娠経過と自然なお産と育児を見守るという非常にシンプルな、しかしとても奥深い助産師の真髄を試されるような場面が沢山あります。それでも、1人1人のお母さんの妊娠・出産・育児に伴走し続けることができる点にやりがいを感じています。 どんなに大変なお産であっても、無事に生まれた赤ちゃんを胸に抱くお母さんの笑顔は何にも勝る美しさです。新しい命を迎え、家族のスタートを切る瞬間を見守ることができる数少ない助産師という職業。共に歩んでみませんか?

 


 

総合母子保健センター愛育病院 助産師:富澤 あさみさん

富澤あさみ私は小学生の頃、産科で目にした母と子の和やかで幸せそうな雰囲気に憧れて助産師を目指しました。大学・専攻科へ進み、現在は総合周産期センターに勤務しています。 助産師というと、赤ちゃんを取り上げる姿が一番にイメージされると思います。もちろん、誕生の瞬間に携われることは助産師としてやりがいを感じる場面でもあり、出産を終えた母児からは何とも言えない力をもらうことができます。それが原動力でもあります。しかし、助産師の活躍の場はもっと幅広く求められていると感じます。私は現在、手術室で帝王切開のケアにあたっています。緊急の判断や対応を求められることもありますが、これも母児の安全を守るため重要な役割であると考え、日々努めています。その他にも、妊娠中の指導や母乳育児支援、早産児のケアなど助産師の活躍の場は本当に多様で、奥が深いものです。私自身も、目の前は課題ばかりの助産師4年目ですが、新しい家族のスタートを支援できることに喜びと責任を感じています。皆さんも「助産師になりたい」という今の気持ちを大切にして、今後助産師として活躍されることを願っています。

 


 

荒川大桃エンゼルマザークリニック 助産師:渡部 初子さん

渡部さん私は、看学ニ年では足らない、自宅で産まれその時の産婆さんの影響、地域で働きたい、の理由で進学し卒後は、東京で勤務後現在のクリニックの開設から働いています。平成15年より新潟大学、その後青陵大の助産実習を受け入れ学生からの学びも多く刺激をもらう日々です。施設という限られた中での助産師の仕事ではあるけれど、妊娠出産育児の時期を大切に時に寄り添いまた見守りいろんな人々との出会いに感謝しています。最近は、出産に立ち会い助産師を希望する中学生、産むことや命の尊さ、素晴らしさと両親への感謝の言葉を聞くとまた頑張ろう!そしてこの職業につき良かったと実感しています。目標を決めたらまずは学んでみましょう。その中で様々な気づきや物事の見方、考え方、感じ方が広がり学ぶ過程での出来事は自分を成長させてくれます。自分のおかれた場所でできることから始めればよいと思います。まだまだ私の学びも続いていますがやれば結果はでますので頑張って下さい。

 


 

豊倉助産院 助産師:豊倉 節子さん

豊倉さんいつの時代にも、母親の胸に抱かれて乳をのむ幼な子の姿は、見る人すべてに安らぎとしあわせを与えてくれます。そして誰もが誠実で健やかに成長してほしいと願うものです

私は助産師になって36年経ちます。10歳年下の弟が自宅で生まれた時の助産婦さんが素晴らしい方で憧れました。真っ白いエプロン姿で町中を自転車で走り回っている助産婦さんは町の人たちにもとても尊敬されておりました。誰もが名前を言わずに「産婆さん」と呼んでおりました。

命の誕生にむきあう時、どんなに疲れていても「おぎゃぁ~」の高らかな声にエネルギーを頂き、次のステップへの力が湧いてくるのです。二つの命を見守りながらのお産は、言葉では言い表わせないほどの緊張した時間を乗り越えます。だからこそ喜びも大きいのだと思います。同時に、その命が幸せに育っていくよう見守るのも大切な仕事です。

幸せな子ども時代に続く思春期、結婚、妊娠、出産、子育てとすべてのライフステージにかかわるのも助産師の仕事です。そして女性を取り巻くすべての人々、夫や家族、職場、社会の環境、助産師との関わりがその後の人生に大きく影響するといっても過言ではありません。

納得する素敵なお産をすれば「次に産む時もぜひお願いします」と、出産したばかりの産婦さんから言われるときがあります。何十時間もの長い陣痛を乗り越えて、愛おしいわが子に対面したばかりの輝く顔から表現されるその言葉は、目には見えないけれど私の心の宝物です。

 


 

岡本 智佳子さん (倉敷中央病院)
(平成22年度卒業・川崎医療福祉大学大学院)

私が助産師を目指すうえで、大学院進学を決めたのは自分の大学に併設しており、2年間助産の勉強できるのであれば大学院進学も悪くはないのではとこんな簡単な気持ちでした。2年間、助産学の勉強とともに2ヶ月間の臨床実習があります。それに加え自分で研究テーマを持ち、論文にまとめていくことは思っていた以上に大変でした。
現在、私は年間1500例ものお産がある総合病院で働いており、貴重な症例に関わる機会も多くあります。大学院で学んだ知識が、今現在、研究と臨床をリンクし、研究的視点を持って症例を考察することができるというのは私の助産師としての人生で強みになると感じます。また看護研究が現場でどのような意味を持つかということをこれから感じていけるのも大学院進学を卒業して臨床に出ることの魅力だと感じます。
人生の中の一大イベントであるお産を、素敵に演出できるのは助産師だからできることです。これから助産師を目指す皆さん、一緒に素敵なお産をサポートできるようにがんばりましょう。

 


 

脇田 真紀さん (平成22年度卒業・神戸市看護大学助産学専攻科)

今、助産師として職に就けることに、大きな責任とともに大きな喜びを心に感じています。助産学専攻科での1年間は、とてもハードで、毎日学校に通い続け、夜遅くまで実習室に残り仲間と過ごした日々が目に浮かびます。時に自分を見失い逃げ出したくなるときもありましたが、苦しい時期を乗り越えられたのは、たくさんの妊産婦さんと赤ちゃんとの出会いがあったからです。この1年間、妊産婦さんと赤ちゃんのそばに継続的に寄り添うことで、女性が母となる力強さ、美しさ、輝き、そして、この世に生きようとする生命力、親と子の絆など、自分の五感を通してさまざまなエネルギーを感じさせていただきました。このエネルギーは、今の自分を活かすための原動力にもなっています。私は、助産学専攻科で学んだことは、知識や技術だけでなく、助産師としての心も育てていただいたと感じています。まだまだ未熟な私ですが、人の心に残る助産師を目指しこれからも頑張っていきたいと思います。これから助産師を目指す方へ、ともに頑張りましょう。

 


 

生津 みなみさん (平成22年度卒業・大阪大学医学部保健学科)

学生時代、何度も言われていたこと、「いかに妊産婦さんとじっくり関わり、時間を持てるか。」ということを働き始めてから実感しています。実習では、学校で学んだことをベースに、一人の産婦に対してじっくりアセスメント・ケアを行っていくよう努めていたことを覚えています。今、助産師になり、学生時代の妊産婦さんとの関わりがいかに深いものであったか、そして、学生の介助を快く受け入れて下さった方々にどれほど感謝すべきか、本当に大切な時間であったことを改めて思います。

私が、実習中に大切にしていたこと、それは、自分の目標となるような、尊敬する先輩助産師をみつけることです。学んだばかりの少ない知識を引っ張り出し、慣れない環境の中、その日の実習をこなすのに精一杯でした。そんな中、「あの助産師さん素敵だな。」「私もあんな助産師になりたい!」と目標を持つことでモチベーションも上がりました。初心忘れるべからず。なぜ自分が助産師を目指したのか、一度振り返ってみるといいかも知れません。

同じ助産師として一緒に働けることを楽しみにしています。お互い頑張りましょう。

 


 

小林さん (平成22年度卒業・兵庫県立総合衛生学院助産学科)

小林さん助産師学校の受験は倍率が高くてハードルが高そう、これが私の第一印象です。私は看護大学を卒業の後、看護師としての臨床を経て助産師学校を受験しました。助産師になりたいと努力している人が受験するため、やはり看護の基礎知識は必須です。実際学校に入学して、同級生の知識の豊富さや努力、パワーに圧巻でした。その中で共に学べるという環境は、互いに切磋琢磨でき本当に充実し成長できたと感じます。

そして大変なのでは、と思われる学校生活では、過密な授業編成、試験、演習、実習で辛いこともあります。しかし同級生をはじめ、助産師の先輩である教員、実習指導者の方々の姿をみて、より助産師になりたいと思いました。また当学院では、性教育や子育て支援等についても学ぶことができ、分娩介助だけではなく女性に寄り添うという助産師の在り方を学ぶことが出来ます。それは助産師となった今でも私の基軸となっています。

そして助産師になって思うこと、本当に素敵な職業です。自分の知識や技術で妊産婦をはじめ女性や家族をサポートしていくことが出来ます。がんばってください。

 


 

野の花助産所 助産師:高橋さん

高橋さん、石村さん夕方、陣痛が始まったとタクシーで助産所に着いたA子さん。玄関で私たちの顔を見るなり思わず「わー!痛いよ!」と。見ると一緒に付いてきた小さなお兄ちゃんとしっかり手を握り合っていました。パパは仕事中、やっぱり健診で言っていたとおり、「お兄ちゃんが頼りだね」になりました。その後はパパも駆けつけ、みんなが揃うのを待っていたかのように元気な女の子が生まれました。

助産所のお産は病院に比べると数はとっても少ないです。医師はもちろん居ません。緊急時の対応に遅れをとるなどデメリットはよく言われますが、その分一人のお産にじっくり付いて異常の芽を見逃さない努力をしつつ、医療機関とも連携しています。そしてメリットは、助産所の特徴でもあるお産の数が少ないことで出来る、一人一人に合った決め細かな助産技術の提供、お産して終わりでなく、その人が必要なだけ受けられるケアだと思っています。

A子さんとは長いお付き合いになるかも知れません。でもいつか助産所に来なくなり、久しぶりに大きくなった赤ちゃんの顔を見たのは年賀状だったという日が来ると思います。

助産師は命の誕生に立ち会える仕事です。そして命の重さや愛おしさを感じられる仕事だと思っています。それには大いなる責任を伴いますが、情熱をかたむけるやりがいもあります。

助産師に関心を持たれたあなた、この助産師のみちを一緒に歩いてみませんか。

 


 

関西労災病院 助産師:陸上さん

陸上さんたち今、助産師を目指して頑張っている助産師学生さん、助産コースへの進学を考えている看護学生さん、「助産師ってどういう仕事なんだろう?」と興味を持ってくれている方、それぞれに思いがあり期待や夢を抱いていることと思います。

私の1年間の助産学生時代はとても有意義なものでした。性教育の授業の企画と実施から始まり、分娩介助技術の学習などを経て臨地実習に向かいました。1年間という短い期間でしたが、その時に学んだことは助産師人生8年目の今でも自分の基礎となっています。

現在、私が働いている施設では、院内助産システムを取り入れています。医師とも連携しながら、主役である妊産婦さんの健康診査や保健指導、分娩のお手伝いを助産師が中心となって行います。責任も大きいですが、産婦さんに「いいお産」をして頂けると大きなやりがいが感じられます。自然な形ではなく、何かしらの医療の手助けの下にお産をされる方もいます。困難を乗り越えた後に楽しそうに育児をしているママたちの姿を見ると、一層嬉しく思います。

みなさんは「いいお産」とはどんなお産だと思われますか?私は産婦さんの持つ自然の力で、自然の流れでお産されることも「いいお産」、何らかの障害や壁がありながらも、色んな人と力を合わせて乗り越えるお産も「いいお産」だと思います。

助産師は多くの方と出会い、様々な体験を共にし、感動や元気を頂ける素晴らしい仕事です。一緒に助産師人生を歩みましょう!

 


 

中・高生向けリーフレット

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